“一人でするのを手伝って” (モンテッソーリ教育研修を受けて) 2020/8/28(金)
6月末、モンテッソーリ教育の世界的にも活躍されている松浦公紀先生に講師として来て頂き、3日間、モンテッソーリ教育について学びました。本当に素晴らしい先生で、その先生から直々に教えて頂けるということで、職員一同、一言も聞き逃さないようにと必死にメモを取り、写真を撮り、真剣そのものでした。今回は、この3日間で学んだこと、気付いたことをほんの一部ですがご紹介したいと思います。
モンテッソーリ教育には「日常生活の練習」「感覚教育」など5つの分野があるのですが、今回は一番の基礎となる「日常生活の練習」を学びました。
「日常生活の練習」とは、“子どもが生活する中で身に付けなければいけないもの”を習得できるよう、やり方をくり返し伝えていく分野です。つまり、「自分のことは自分で出来る」=「自立」を促していく分野です。なので、おしごとの時間にだけ取り組めばよいというものではなくて、常に子どもの生活と密着していることが大切なポイントとなります。
子どもがまだうまくできないから…とやってあげようとすると、それを拒み、「自分でする!」と言って黙々と自分でやろうとする 2歳くらいのお子様がいらっしゃる方は、このような子どもの姿を見たことがあるのではないでしょうか。
子どもは生まれながらにして「自己教育力」という“自分でやりたい”“自分で出来るようになるんだ”というエネルギーを持っているそうです。その力を存分に発揮できる子は、どんどんいろんなことを習得し、自立へと向かって成長していくわけですが、発揮できない子は依存型になってしまいます。
自立した子に育ってほしいと願うならば、私たちは、子どもが何かをしようとしている時に、その機会を奪わないようにすること、子どもが納得し、満足するまでできる限り待って見守ることが重要だということです。そして、その見守りの中で、子どもが困っていることに気付いたら、その部分だけやり方を伝えてあげる・・・このような関わりが理想的だということでした。 やり方を伝える時も、子どもがやっていることを「そうじゃないでしょ」と否定するのではなく、「こうやってするといいよ」と教えながら、教えていくことが大切ということです。
【 Help me do it myself 〜ひとりでするのを手伝って〜 】
これをスローガンとして、私たちも子ども達との向き合い方、関わり方を、再度見直し、保育に活かしていきたいと思います。