モンテッソーリ教育による日常生活の練習のお仕事紹介 2020/12/10(木)
モンテッソーリ教育は育つ子ども像として「自立して有能で責任感と思いやりのある子ども」を育てていきます。自分でやりたい教具を選ぶことで主体性が育ったり満足するまで何度も繰り返し行うことで、集中力が身に付きます。また、異年齢クラスの中で活動することで年上の子に憧れを持ち真似したり年下の子を思いやる姿も見られ、お互いに刺激しあいよりよい育ちへとつながります。
子どもは「わからない」「できない」のではなく「やり方が分からない」だけなので
大人(保育者)が丁寧に教えていくことが大切です。
子ども達は、毎日保育の活動の中で「モンテッソーリ教育によるお仕事」を行っています。
モンテッソーリ教育のお仕事活動「日常生活の練習」がありその中でも、5つの分野に分かれており「基本運動」「自己への配慮」「社交的なふるまい」「運動の調整」があります。
子ども一人ひとりの年齢、発達に応じた教具を用意し“提示”(分かりやすく使い方、やり方を理解できるよう見て教えていく)を行っています。
様々な教具がありますが、例えばお箸が持てるまでには0歳児からたくさん指先や手先、手首を使うことから始めます。
今回は「お箸が持てるまで」の系統的なつながりを持つお仕事を紹介します。
0歳児は、自分の意志で指先や手首が動かせるようになり、3本指でつまむ、握る、引っ張る、押す等できるようになり「豆落とし」「ピンポン玉落とし」「布を引っ張る」「円柱差し」等の教具を行っています。
1歳児は、指の力も強くなり手首、指先が器用になりスプーンを下から3本指で持ったりトングを使った「あけうつし」の教具を行います。
2歳児は、指先がさらに器用になりまた動きを自分で調整しながら3本指で箸を使った「あけうつし」の教具を行います。
子ども達は動きを通して、様々な事を学びます。また様々な運動を獲得していくのが0歳~6歳までの乳幼児期で最も爆発的な生きおいで数多くの運動を獲得していく時期です。
子ども達の興味、関心に見合った教具や環境を準備する事で子ども達は、自ら選択しそれが主体性、自主性にもつながっていきます。日々子ども達の発達や興味を探りながら提示を行っていきたいと思います。